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- 高温多湿の環境下で、体温上昇、脱水症と随伴症状、中枢神経症状を3主徴とする一連の暑熱障害の総称です。
熱中症には、熱波により主に高齢者に起こるもの、幼児が高温環境で起こるもの、暑熱環境での労働で起こるもの、スポーツ活動中に起こるものなどがあります。
いずれにしても組織障害が不可逆的変化に至り、 致死的疾患となるので予防と適切な治療が必要です。
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- 体の中と外の"あつさ"によって引き起こされる様々な体の不調であり、専門的には、「暑熱環境下にさらされる、あるいは運動などによって体の中でたくさんの熱を作るような条件下にあった者が発症し、体温を維持するための生理的な反応より生じた失調状態から、全身の臓器の機能不全に至るまでの、連続的な病態」されています。
(熱中症という漢字には、読んで字のとおり、「熱に中る」という意味をもっています。)
熱暑、高温環境での着用で、体温の上昇を抑え疲労を軽減します。 |
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- 熱波により主に高齢者に起こるもの、幼児が高温環境で起こるもの、暑熱環境での労働で起こるもの、スポーツ活動中に起こるものなどがあります。
労働中に起こるものについては、労働環境改善などにより以前に比べ減少してきているとされていましたが、近年の環境条件により増加傾向が伺われます。
また、スポーツなどにおいては一時増加傾向にあり、その後減少に転じましたが、下げ止まりのような状況になっており、依然死亡事故が無くならない状況にあります。 |
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- 「暑い環境で起こるもの」という概念があるかと思われますが、スポーツや活動中においては体内の筋肉から大量の熱を発生することや、脱水などの影響により、寒いとされる環境でも発生しうるものです。
実際11月などの冬季でも死亡事故が起きています。
また、運動開始から比較的短時間(30分程度から)でも発症する例もみられます。 |
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- 高温多湿な状況下で生じた身体熱性障害を総称したものです。
通常、熱けいれん、熱疲労、熱射病の3つに分けられています。 |
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熱中症の症状と処置について |
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- 熱失神(体温上昇を伴う)
皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳血流が減少しておこるもので、めまい、失神などがみられる。顔面蒼白となって脈は速く弱くなる。
●緊急処置−−−
涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。
足を高くし、手足を抹消から中心部に向けてマッサージするのも有効です。
吐き気やおう吐などで水分補給できない場合は、病院で点滴を受ける必要があります。
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- 熱疲労(体温上昇を伴う)
脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などがみられる。
●緊急処置−−−
涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。
足を高くし、手足を抹消から中心部に向けてマッサージするのも有効です。
吐き気やおう吐などで水分補給できない場合は、病院で点滴を受ける必要があります。
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- 熱けいれん(一般に体温上昇は伴わない)
大量に汗をかいたときに水だけしか補給しなかったため、血液の塩分濃度が低下して、足、腕、腹部の筋肉に痛みをともなったけいれんがおこる。
●緊急処置−−−
生理食塩水(0.9%)を補給すれば、通常は回復します。
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- 熱射病(体温上昇を伴う)
体温の上昇によって中枢機能に異常をきたした状態。
意識障害(反応が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がおこり、死亡率が高い。
●緊急処置−−−
死亡する可能性の高い緊急事態です。
体を冷やしながら集中治療のできる病院へ一刻も早く運ぶ必要があります。
いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが予後を左右するので、現場での処置が重要です。
体温を下げるには、水をかけたり濡れタオルを当てて扇ぐ方法、頚、脇の下、足の付けねなど太い血管のある部分に氷やアイスパックをあてる方法が効果的です。
循環が悪い場合は、足を高くし、マッサージをします。
症状としては、意識の状態と体温が重要です。
意識障害は軽いこともありますが、応答が鈍い、言動がおかしいなど少しでも異常がみられる時には重症と考えて処置しましょう。
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