熱中対策2021

職場の「熱中対策」もう始めてますか?

消防庁では毎年5月から熱中症搬送の統計調査(令和2年5月は新型コロナウイルス感染症の影響を受け調査開始が6月となったため、統計資料無し)を行なうように、熱中症には5月から注意が必要です。

令和2年熱中症搬送の統計

上のグラフの通り、昨年は緊急搬送された64,869人のうち28,121人(43.4%)が室内で発症しており、熱中症は工場や作業所といった高温多湿環境になりやすい空間はもちろんのこと、事務所などの室内でも起こり得るものです。厚生労働省の発表(速報値)によると、昨年職場での熱中症による死傷者(熱中症による死亡者および休業4日上の業務上疾病者)数は919人(うち死者19人)と過去10年間で2番目に多く、労務環境における熱中症対策はおろそかにできません

例年、熱中症の搬送が多くなるのは7~8月ですが、対策は5月からしておきたいところ。新規入職者はもちろんベテランの方でも、熱順化しきれていない状況で急に暑くなり熱中症を発症してしまうことがあります。

マスク着用だからこそ気を付けて

マスクをつけて働く男性

昨年からは新型コロナウイルス感染症予防のため、職場でのマスク着用など感染防止策が実施されています。外出機会も減り、例年よりも暑さへ身体が慣れていない人も多いと思われます。だからこそ職場での熱中対策を万全にするとともに、万一初期症状が出た時も、速やかに対策を講じられるよう備えておきたいところです。

おすすめ熱中対策商品

熱中対策には、職場環境の確認、透湿性・通気性の良い服装、水分・塩分の補給などが重要です。

職場環境の確認
熱中症は気温や湿度が一定の基準を超えれば危険ということではありません。WBGT値(暑さ指数)を測れる環境器具を利用しましょう。感覚に頼っていた部分を数値で判断できます。WBGT値は現場ごとに異なるため、輻射熱も考慮した黒球付きのWBGT測定器で実測するのがおすすめです。
透湿性、通気性の良い服装や帽子・ヘルメットの着用
休憩場所の整備だけでなく、作業中でも身体を冷やせることが大切です。遮熱や涼感のヘルメット、首回りをはじめ水分や汗を利用して身体を冷やす効果のある衣服やタオル、ファン付き作業服などを着用して、身体を冷やすことを心がけてください。
水分、塩分の補給
熱中症対策の基本といえば塩タブレットや塩飴による塩分補給や経口補水液の接種。塩タブレットや塩飴は一粒でどのくらい塩分量があるかを知っておくと良いです。
発症した場合はすぐに応急手当
万一、熱中症が発症してしまったらすぐに応急処置を。熱中症は症状が急激に悪化することもあるので、常に一人つけて応急処置にあたるようにしましょう。応急処置セットが便利です。また診療所をはじめ緊急連絡先も事前に把握しておきましょう。

当店では下記のような対策商品を扱っています。